ハウルの動く城
見てきました。何か色々評判(よからぬ類の)を聞いていたので、期待と不安入り交じったような気持ちで見に行ったんですが、個人的には単純に楽しめました。以下ちょと感じた事とか。
- 魔法について
「えっ、何で?」と思わせる唐突な展開や不親切さから色々と批判の声が上がっているようですが、呪いは解けたのか解けなかったのか、結局契約は何だったのかが明らかにされなかったということにまで批判が出ているようで。どうなんだ。普通の人間には理解できないから魔法なんだよ*1。出そうと思えば出せるのに敢えて明確な答えを出さなかったのは、「それぞれで想像して下さい。」という監督のメッセージなのではないでしょうか*2。と勝手に解釈しました。
- 戦争について
何で戦争をしているかが問題ではないと思いました。この映画の中の戦争はえげつない絶対悪です*3。何で起こったかもわからないような戦争に、自分(と家族)を守るために身を投げて戦いに行ったハウルと、そんなハウルをこれ以上傷つけたくないソフィーの気持ちを上手に描いていると思います。と勝手に解釈しました。
- その他
映像の楽しさとか、音楽の美しさとか、芸の細かさとか、やっぱり魅せ上手で見ているだけでワクワクしました。ついでにお弟子さんマルクルと火の悪魔カルシファーが素晴らしかったです。ただ人物像を描ききらないまま物語がどんどん進むので、何かにつけて唐突に見える感は否めませんですよ。
確かに言われているとおり、伏線を回収しない映画ではありますね。「"これの答えはこうだ"と最期には全部解説してくれるだろう」という大人な見方をしてると「意味が分からない」って評価になるかもしれません。想像しましょう。大人になるってことは寂しいことですね。こうしてみると宮崎駿の童心って世界一かもしれませんね。
(おまけ参考)http://yet.s61.xrea.com/mt/archives/000271.html
良い感じに動きまくってました。終盤に城がああなってこうなってみたいなところ、大好き。