瀬尾まいこ 『卵の緒』

卵の緒

卵の緒

心地よい距離感と人肌の温もりがありました。中編一本目では血の繋がりのない家族、二本目では血の繋がりのある他人が描かれていますが、どちらの作品も割と淡々とした文章の中に優しい空気が詰まってます。途切れそうで途切れない絆は家族の証でしょうか。
二作それぞれにお利口な少年君が登場しますが、子供は子供で大変です。私せっつも昔は周りに気を遣いすぎる子だったので(本当か)、その心理がちょっとわかったりしますよ(本当か)。