ゲド戦記

先日*1見たけどいまいち感想も無かったのでその日の日記に書けなかったんですが、一応今更。ネタバレを含むので続きを読む記法で。
キャラクターデザインはジブリ的ですが、個人的にこれをジブリ作品とは思いたくない感じ。背景も建物は美麗だけど、空と雲がしっくり来ない。草原がしっくりこない。コレをジブリと言われても…。
展開もわかるようなわからんような感じのまま恐ろしく淡々と過ぎていく。原作を読んだ人なら「ああなるほど」と思ったりできるんだろうか。街と家と城の距離感もよくわからない。かと思えばどうでもいいシーンでやけにアングルを切り替えたりするなど、力のいれどころを間違っている感がある。コレをジブリと言われても…。
テーマ自体も言わんとしていることはわかるが…というかわからないはずはない。何故なら大事なことをすべて登場人物が喋ってしまうからだ。挙げ句には喋らなくてもいいことまで逐一口に出す始末。「どっちへ行けばいいの?」なんぞいちいち口に出さずに表情で語らせればいいのに。ちなみに2度も。しかも発する言葉を吹き込む役者がイマイチ。特に若者二人はどうにかならなかったものか。
しかし、そんなゲド戦記でも見所が2点あります。それは中盤の挿入歌(テルーが歌うシーン)とエンディングテーマ曲。手嶌葵さんは新人さんということで声優としてはアレな感じですが、この歌声は素晴らしいです。払ったお金の8割はこの歌声に充てられたと解釈して我慢することにします。