成嶋弘毅『「武士道」子育て』

「武士道」子育て―強くて品格ある男の子を育てる方法

「武士道」子育て―強くて品格ある男の子を育てる方法

自由の意味をはき違えた人達には到底理解できないだろうとは思いますが、とても気持ちよい一冊でした。日々精進します。著者の成嶋弘毅さんは、あのタツノコプロの現社長さん。息子の成嶋竜さんは、著者の空手塾で教えを受けたのち極真会館に入門し、前人未到の全日本ウェイト制空手道選手権大会2階級制覇を成し遂げた達人。何という親子。
私は小学校時代はバレーボールをやっていました。なかなか厳しいクラブで、監督に怒鳴られしばかれ、動かない脚を自分自身で平手打ちする、そんな毎日でした。厳しい毎日だったからこそ勝てば嬉しいし、負ければ悔しかった。やめたいと思ったことがないといえば嘘になりますが、途中で投げ出すのは嫌だったし、それより何より、単純にバレーボールが好きだったのだと思います。ただ、小学校3年生から6年生までやり通しても大阪府下2位止まりで、全国には届きませんでした。上には上がいた。それはそれで良かったのかも知れません。努力をして達成できたこと、努力をしても叶わなかったこと、当時の努力がきっと今の自分の心棒になっているのだと思います。
「武士道」という文字の響きから「危険な愛国思想」や「殺し合い」を連想する人がいるかとも思いますが、全く違います。本質的には真逆です。「戦いの技法」ではなく、「人としての心構え」です。武士道については説明が難しいので、各自でお勉強を。わけのわからない武将ブームより、こっちを再考する時代が来ればいいのに。
武士道

武士道

まあ、うちの子は女の子ですけどね…。