山根一眞『変体少女文字の研究』

前回放送のNHK BS『日めくりタイムトラベル』にチラッと登場して気になったので。

変体少女文字の研究―文字の向うに少女が見える

変体少女文字の研究―文字の向うに少女が見える

変態じゃないですよ、変体。変体仮名の、変体。当時は「マンガ字」なんて呼ばれていたそうですが、変体少女文字とは、いわゆる丸文字のことです。
冒頭あたりの展開から、当時「新人類」と呼ばれた若者たちの文化の否定に向かうのかと思いましたが、最終的には丸文字を科学的(?)に真っ向から解明。丸文字の誕生は、幾重にも重なった要素が引き起こした必然でした。なるほどスッキリ!!答えをすべて書いてしまうと全く面白くないので、ちょっとだけヒント。
現在私自身、かなりの変体少女文字使いです*1。昔々、それこそ小学生の頃は、教科書の文字を一生懸命書き取りして、楷書のような美しい字を丁寧に書こうとしていたものです。無理でしたが。しかし、中学生、高校生の頃には文字を書くのが異常に遅いのが苦痛となり、またコンプレックスともなりました。とにかく少しでも速く書かなければ。気付けば文字はどんどん丸くなり、小さくなり、今では文字を書くのが遅いとは思わなくなりました。そして私の右手の薬指にはペンだこがあります。これは変体少女文字使いの共通事項だそうです。
これが変体少女文字の正体です。詳細については、秋の夜長に読書ということでいかがでしょう。

*1:もうオッサンの入り口ですが。