深夜高速

今日は成人の日。NHKの新成人に向けた特番で、フラカンが「深夜高速」を歌っていた。何度聴いても胸に突き刺さるような曲。アイロン掛けの手を止めて、しばし見入る。

本人が「35歳を超えたあたりから、些細なことでも『生きててよかった』と思うようになる」と言っていた。なるほど、確かに年々その領域に近づいている気もする。
就職を間近に控えた20歳の自分は、将来について何を考えていただろう。それから4年後、20歳をとうに過ぎても、自分はまだまだモラトリアム真っ最中だった。当時の自分はあれこれと言い訳や逃げ道を作って、変化を恐れて自分の殻に閉じこもっていただけだったのだと思う。
さらにそれから5年、気付けば今年で30歳。結婚して、子どもも生まれ、今では当時の自分を冷静に振り返ることができるようになってきた。なるほど、年を取るとはこういうことか。年を重ねるほどに深くなる『生きててよかった』を楽しみにこれからも生きていこう。