スピッツ『とげまる』

シングル曲、タイアップ曲が多いこともあり、キャッチーな作品に仕上がりました。

とげまる

とげまる

チャートに迎合するでもなく、奇をてらうでもなく、キャリア20年超、今やメンバー全員四十路超の現在のスピッツが素直に表現されていると思います。疾走感の気持ち良い『探検隊』、新機軸ともいえる幻想的な『新月』、攻めの『どんどどん』など既発曲以外も聴きどころ多し。
『とげまる』というタイトルは、「丸いけど棘がある」というよりは、「丸くなっても棘は残していたい」という願望ではないかなと思ったり、いやこれは「丸くなっても棘を残していてほしい」という私のファン心理がそう思わせるのかなぁ、などと思いながら日々リピートしています。
「死とセックス」を唄ったスピッツはもういませんが、年をとっていく自分とリンクするように変わっていくスピッツの音楽がとても心地よく思える今日この頃です。

でもやっぱり十代の若者には『名前をつけてやる』を聴いてほしいなぁ。