世襲とは悪なのか

突然ですが、私は無宗教で支持政党も特になく*1、お気に入りの政治家など当然いませんが、日本が良い方向に進んで欲しいと心から願っています。
おらが町の中国新聞様は、政府が何か成果のあることを成し遂げた記事を掲載する日は、その記事量に応じて麻生(内閣)批判記事を掲載します。今日の朝刊は09年度予算原案に大きくページを割いたので、ネガキャン記事用に1ページを用意しました。さすがです。広島にカープが無ければ中国新聞なんかとらないんですが。
さて、最近の記事では必ず「悪いこと」として「世襲」について触れるルールになっているようです。特に言いたいのが「3代連続で世襲議員が総理大臣なんかになるからこんなことになる、けしからん!!」ということで小沢一郎氏の支持率が急上昇しているそうですが、小沢一郎*2も立派な2代目、鳩山由紀夫*3もご立派な血筋の持ち主です。これでまず確実に4代連続で世襲総理大臣ですね、おめでとうございます。「世襲は駄目だから小沢を応援する」人は、何を応援しているのでしょうか。息子が派遣社員だから?事務所費やら不動産やらでグレーな財産を溜め込んでいる世襲議員の御曹司が派遣社員をしていることと政治に何の関係があるのでしょうか。「世襲」を批判しながら、秘書給与を横領して議員職を追われた下品な世襲議員*4をいつまでも有り難がっている人もいたりしますね。世襲って結局どうなんでしょう。
個人的には、目的意識がない子に無理矢理議員職を継がせるだけなら考え物ですが、職人の息子が父親を見て育って職人になるように、議員の息子が父親を見て育って議員になるのことだって当然あって良いと思います。ただ、世襲議員ばかりだと新しい風が吹かないので、良い意味で古い政治に染まっていない人が欲しいというのもよくわかります。しかしながら、選挙には金もいるしコネもいるし、一般人なんかは落選したらプータロー街道まっしぐらだから新規参入できないのが現実で、このあたりを改善しない限りは政治の世襲制は続いていくのでしょう。
悪いのは「世襲」では無くて「個人」なはずです。本来であればその「個人」の良し悪しを国民が判断しないといけないのですが、昨今の新聞やテレビを見ていると、表現(偏向報道と洗脳)の自由が暴走しすぎて、残念ながら「個人」の資質を判断する材料がありません。結局のところ、国民がテレビや新聞を支持する間は、どれだけ政治が頑張ろうとも、マスコミの手のひらの上で踊らされているようなものなのでしょう。