上関

原発問題で揺れている上関に夜間走行(助手席だけど)で行ってきました。上関町は山口県の南東に位置する室津半島から長島あたりに位置する小さな町です。長島は平地部が極端に少なく集落と集落が峠で寸断されていて、島の袋小路に当たる地域は昨年の台風にさらされたままの状態かとも思えるほど寂しい雰囲気でした。過疎化、高齢化が進む平成時代の小さな地方自治体にとって、原子力発電所建設というのは一発逆転の策でもあるのかもしれません*1。綺麗で安全な町を残したいという気持ちもわかるし、綺麗ごとだけでは生き残れないのも現実なのでしょう。誰だって自分の生まれ育った土地の周りに危険な施設なんて作って欲しくないわけで。「原発で豊かな暮らしを」という看板と「原発絶対反対」の看板が共に掲げられたこの状態が町の苦悩を物語っている気がしました。
それはそれとして、その長島の山頂にある上盛山展望台に登ってきました。明かりをつけなくても歩けるほどの月明かりでうっすらと広がった360度の眺望が壮観でした。昼間に行ったら本物の絶景を味わえると思われます。半端じゃないです。ただ、そこまでの道のりも半端じゃないです。序盤の道が狭すぎなんですね。対向車が来たら終わりという感じ。運転に自信のある方には是非一度行っていただきたいです。

*1:別に原発を擁護しているわけではないですよ。